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2005年12月23日
東京タワー//リリー・フランキー
東京タワー ~オカンとボクと、時々、オトン~ リリー・フランキー 扶桑社 2005-06-28 売り上げランキング : 214 おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools |
遅ればせながら、号泣仲間になりましたよ。
そもそもこの本を読んだきっかけは、「仕事で必要だったから」。
東京タワーという本が売れている、という世の中の現象としての知識はあったし、仕事場の子たちが信者的に「泣いた!」「オレも会って話してみたい!!」と騒いでいたので「いい本、なんだろうなあ」とは思っていたものの、正直それ以上でも以下でもなかった。
そんな私が、この長編自伝小説読破直後に思うことは、・・・結局、ちょくちょくココで言ってることの繰り返しになってしまうのだけれども、
「人の心をうつのは本気の人の心だ」
っていう結論になる。
「オカンとマーくんの関係に自分と(母)親を重ね合わせて泣けるんですよ!!」
と、周囲の仕事場の子は力説していた。
確かに、素直な泣き所はそこなんだろう。
ただ、私は、オトンの言動にも泣けたし、ハワイ旅行のとき息子に怒られたおばちゃんが「ごめんね」と泣くところにも、泣けた。つまり「一般的な泣けるポイント」としてオカンとマーくんという本筋はあっても、それ(だけ)が本質ってことではない、と思うのだ。
1つの本、1つの映画、1つの出来事、1つの事実。
1つは1つであって、1つじゃない。
「東京タワー」という本に書かれている文章は1つだけれど、それを読んだ人が抱く想いは1つじゃない。
同じ人間がこの本を今日読んだ後の想いと、20年後に読んだ後の想いも、きっと違うだろう。
そんな中で、1つだけ確かなこと。
それは、この本にギュウギュウに詰めこまれた著者の「想い」。
・・・私は、やっぱりそれに泣かされたんじゃないかと思っている。
何気なく過ごしてしまいがちな、毎日。
近くても、遠くても構わない。
熱く激しくでも、ジワジワほんのりでもいい。
そこに、想いはあるのか?
って、いつも問いかけて進みたいなぁと改めて思った。
投稿者 you-me : 2005年12月23日 17:32
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