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2004年10月21日

中吊り広告

電車に乗っているとき、何をするか。
まぁ、大抵は「寝る」「携帯をいじる」「本や新聞・雑誌を読む」「ボーッとする」「他人を観察」等等だと思うが、どうせなら「電車に乗っているからこそできる事」をした方が良くないだろうか。

というわけで、私はいつも目を皿のようにして中吊り広告を熟読するのである。
中吊り広告は、あなどれない。

私が中吊り広告を見始めたのは...かれこれ10年以上前。
当時私は映像系の専門学校に通っていたのだが、その学校に入学してすぐの頃、ある講師が言った。

「電車に乗っているときは、中吊りをチェックしろ。それだけでも、世の中の動きがわかるようになる。」

聞いたとき、「なるほどねぇ」とは思ったが、それが今後放送業界を目指す自分にとってどれだけ有効な行動なのか、さほど深く考えなかった。
それでも、そんなに苦労を伴う事ではないので、素直にその日から「中吊りチェック」を始めたのだった。

最初のうちは、「あ、中吊り見なきゃ」という意識が必要だった。
もちろんそれまでも、興味のありそうな内容がふと目に留まれば自然に中吊りを見ていたのだが、「意識して見る」というのはちょっと違う。

フライデーや女性週刊誌のワイドショーネタだけではなく、文春や新潮、朝日等の社会や政治ネタ、number等のスポーツネタ、女性ファッション誌やリクルート系の雑誌ネタまで、とにかくありとあらゆる中吊りを隅々まで読む。それは、思うより結構大変だったりもするのだ。


が、しばらく頑張るとその行為は「習慣」になり、意識が無意識へと変化する。そして同時に、その行為が自分にとって相当有益な行為であるということを自覚し始めた。

世の中の「話題」を、大体知っている自分に気付くようになるのだ。

もちろん、記事をじっくり読んでいるわけではないので、細かい事実関係まではわからない。でも、広く浅い知識として、中吊りから得た情報が確実に自分の中に蓄積される。

実際に大きな見出しとして書かれている内容は、もちろんそのまま情報としてもっとも有益なのだが、それ以外でも...たとえば、表紙写真1つとってみても「最近あの子よく表紙になってるなー」と思ったら、その子は今注目されている人物という事になる。数ヶ月後には、大ブレイクしている可能性もある。

ほかにも、女性情報誌や男性情報誌で「特集」として組まれているものは、多少マニアックな内容だとしてもジワジワ注目されはじめている話題であることは確実。

そうやって、あらゆる中吊りをチェックするだけで、スキャンダルから最新ファッション、政治経済、社会的事件etc...、全てが「ぼんやりと」わかってくる。

この、「広く浅く世の中を知っている」というのは、マスコミに身をおく人間にとっては「義務」ともいえるべき性質だったりするし、マスコミ人じゃなくても、、、まぁいっぱしのオトナなら知ってて損はしないんじゃないかと思ったりする。


そうやって、広く浅く得た知識の中から、自分が興味のあるものは実際に雑誌を買って掘り下げてみたりすると、なんかこう、いいカンジになっていくのではないかと。社会人としてね。


ま、電車に乗る時間の長さとか、乗る電車によってもいろいろ違うだろうから一概にはいえないのだが、電車の中でヒマを持て余しているような方にはぜひ、「中吊りチェック」をオススメする。

投稿者 you-me : 2004年10月21日 13:23

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コメント

私もつい中吊りじーっと見ちゃうのでその方向にいる人に怪しい目でいつも見られてま~す。あなたじゃないのよ~、私が見ているのわ~、と思うが・・・。

投稿者 るーくん : 2004年10月26日 17:19

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