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2002年07月06日

顛末。(後編)

(昨日の続き)

まぁ、嫌とは言わせないと言われたところで、私は正社員ではないので、契約期間(今月いっぱいまで)が過ぎれば更新せずにサヨウナラ〜と言ったっていい。別にこの仕事場に愛着があってここで仕事を始めたわけではないし、ここじゃなくても仕事はいくらでも取ってこられる(webの仕事じゃなくても。)。

それは、この失業率過去最高と言われる御時世にあって、5年以上フリーで仕事をしてきた私の、現時点での『結果』なのだ。
自信過剰だと言われようが何だろうが、それだけは自信がある....というか、それをとったら私には何もない、とさえ思う。

ただ、その「じゃぁやめます」という最後の切り札を出すのにためらっていた理由として、「やろうとしているプロジェクト自体は面白そうだ」というのがあった。そして、「web+DB=マーケティングリサーチ→事業展開・新規企画」という図式は既に当たり前であり、それのディレクションをここで経験しておく事は決して今後の自分にとって悪い事ではない、とも思えていたのだ。
webデザイン職人になるなら別だが、私は中学時代美術で「2」を頂いた事もある美術オンチ。ある程度までは努力や見よう見まねでデザインできても、数多居るwebデザイナーの中で抜きん出る事は限り無く不可能、だと思う。

そんな私がwebと付き合っていく上で、少しでも他のwebクリエイターに勝る可能性があるとしたら、やはり経験・人脈・特性を生かした「プロデュース、ディレクション」の分野しかあり得ない。これから猛烈にシステムやプログラムの勉強をした所で、大した成果は上がるまい。大体、この年齢になって「勉強します」なんて言ってる場合ではない。(いや、当然、勉強もかなり沢山してるつもりだけど。そういう事ではなく。。。)

そう考えると、ここで、この企業が一部上場を狙うべく社運をかけているというプロジェクトの『システム+web構築』に関わる事は、多少のデメリットがあったとしても....その為にもし1年程度を消費するとしても、将来的にはプラスになるんじゃないか?という気がする。
この1年を長いと感じるか、短いと感じるか、が、私が「じゃぁやってみるか」と思えるかどうかのポイントだ。

そして、じっくりいろいろ考えてみた。
理由はイマイチわからないが、「一緒に仕事したいから来てくれ」と、熱心に言ってくれている担当者。休日など条件の設定も、「絶対に折り合わないだろう」と思っていたのに、最終的にはこちらに合わせてくれている。
それから、問題の「まず1年やってみよう」的判断についても、私は前々から『30才までに仕事面では一応のカタ(自分の進むべき方向のみきわめ)をつけたい』と思っていたので、コレを1年やってみるのもタイミング的には悪くはないのかも知れない、と思えてきた。

...そんなわけで、まぁやってみるか、という流れになったのだが、担当者には「よろしくお願いします」という姿勢は見せず(笑)、かわりに、
「あの、あくまで私は正社員になるつもりはありませんから。」
と、伝えた。
担当者は「独立して会社興そうとか思ってるって事?」と聞いてきたが、「まぁ具体的にどうこうってわけではないですが、可能性がないとは言い切れないし、そもそも基本的に、この会社でずっとやっていこうとは思ってないです。」と答えた。

担当者(というか、そのプロジェクトの若き最高責任者なんだけど)は、最後に笑いながら言った。

「イシ×●(←私の名字)さんって、怖いよね(笑)」

・・・そう?σ(^_^;)・・・そうなのかもね(笑).....

投稿者 you-me : 2002年07月06日 22:50

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